
「FXって、やっぱり危ないんでしょ?」
友人にFXを始めたと話すと、決まってこんな反応が返ってきます。
実際、私も最初は「FX=ギャンブル」だと思っていましたし、結構大きめの失敗を何度もしています。
でも今では、FXは“ルールを守る人にとっては、むしろ堅実な投資”だと思っています。
この記事では、僕が初心者時代にやらかしたリアルな失敗談を交えつつ、「絶対に知っておくべき3つのルール」をお伝えします。
この記事が、FXをはじめる第一歩になれば嬉しいです。
私が10万円を一瞬で溶かした“ある失敗”

初めてFXの口座を開いた時、正直かなり浮かれてました。
「これで副業デビューだ」「スマホ1つで稼げたら最高だな」なんて、根拠のない自信がありました。
最初にトレードしたのはドル円。
ニュースで「円安が進むかも」なんて見たので、とりあえず上がりそうだから買いでエントリー。
その時の判断基準は、それだけです。
チャート分析?移動平均線?ただ表示しているだけで気にもしていませんでした。
📉当時の負け方が、まさに初心者
今振り返ると、当時の僕は「負け方の教科書」みたいなことをやっていました…汗
- レバレッジは最大の25倍
- 損切りは設定せず、値動きのまま放置
- 指標発表時は全力投球
- 一度負けると「取り返したい!」と熱くなって、またすぐにエントリー
- 気づいたら、チャートが気になって寝れなくなる…
どうですか?まさに負のフルコースです。
当時は勉強した通りにトレードしていると思っていましたが、今思えばただただ感情だけで取引していましたね。
損失が出たら「これは取り返さなきゃ」とすぐに次のトレードへ。
しかも、根拠はまた“なんとなく上がりそう”という勘。
そして翌朝──
スマホの通知を見たら、「強制ロスカットのお知らせ」。残高はわずか数千円。
わずか1週間、多分5回くらいの取引で約10万円が消えていました。
デビュー戦は完全敗北…ただ、この失敗がなければ、今の私はなかったと思います。
数々の失敗をしたわけですが、今ではしっかり反省したからこそ、コツコツと月利5〜10%を目標に、安定的にトレードを継続できています。
だからこそ、この記事を読んでくれているあなたには、私みたいな失敗はしてほしくない。
無駄なお金を失う前に、「知っておくべきルール」があることを、まずは知ってもらいたい。
このあと紹介する「3つのルール」は、私が最初に失った10万円で学んだ本当に大切なことです。
FXで失敗しないための3つのルール

◆ルール①:レバレッジは「夢」じゃない、特にはじめの内は「刃物」だと思え
「レバレッジ」はFXの最大の魅力といっても過言ではありません。
国内であれば個人だと最大25倍まで使えますので、10万円の資金でも250万円分の取引ができます。
最初はこの仕組みにワクワクしていました。
「少ない資金で一気に稼げるかも」なんて期待していたのです。
でも、これがまさに落とし穴です。
私の1発目のエントリーはフルレバレッジでの全力投球。
ただ、少しチャートが逆行しただけで、含み損があっという間に膨らみ気づけば資金は半分に…。
数十pipsの逆行で、資金が一瞬で半壊です。「あれ、これだけで?」と唖然とした記憶は今でも鮮明です。
レバレッジは確かに魅力的ですが、初心者にとっては“扱いづらい刃物”。
ルールが自分の中で確立出来ていない最初の内は低レバレッジや小資金で慣らしていくべきです。
「増やす」よりも「減らさない」ことがFXでは重要。
ハイレバレッジの衝動は抑えて、まずはこの意識を培っていくことが重要です。
◆ルール②:損切りは「負け」じゃなく「戦略」
損切りができない——これは多くの初心者が通る道です。私も例外ではありませんでした。
エントリー後に含み損が出ても、「そのうち戻るだろう」と淡い期待を持って放置。
そして含み損が膨らむと、「今さら切れない」「ナンピンすれば平均取得価格が下がる」と都合のいい理屈を並べ、ドツボにハマる。
結局大きな含み損を抱えて資金は大打撃で損切りするはめに…そんなトレードですから最終的には強制ロスカットで資金を失いました。
今思えば最大の失敗は、「エントリー時に損切りを決めていなかったこと」です。
損切りって、一見「負け」っぽいですが、資金を守る“防御”なんです。
今では、「エントリーした時点で損切り位置も決めておく」のがルール。
たとえば「マイナス20pips or 資金の2%の損失が出たら切る」といった数値ベースで決めておくことで、エントリー時に損切りポイントが決まるので、感情に左右されなくなりました。
◆ルール③:トレードは「感情」より「再現性」が勝つ
FXは一見、相場を読む「勘」が必要なゲームに思えます。
でも実際は、“感情”を排除した人が強い世界です。
私が初心者だった頃は「なんとなくルール通りぽいから上がりそう」とか、「SNSでみんな買ってるし」といった理由でエントリーしていました。
今思えば曖昧すぎて、根拠なんて無いに等しい状態です。
たまたま勝てても、その理由がわからない。だから再現できない。
結果的に、こういったトレードをしていると資金はじわじわと減っていきます。
ただ、私の場合は、あるとき勝っているトレーダーが「ルールが全て」と言っているのを聞いたことをもとに、“自分なりのルール”を持つようにしました。
たとえば、
- エントリーは15分足と1時間足の方向が一致しているとき
- 上位足(私の場合は日足と4時間足)でトレンド確認
- 損切りに対して利確の比率が1.5倍以上のポイントでエントリーする
- ポジションを持ったら基本的にチャートは見ない
こうしたルールを決めることで、トレードの精度も安定感も明らかに向上しました。
初心者のうちは、自分でルールを作るのが難しい場合も多いと思います。
そんなときは、うまくいっている人の戦略を「借りる」ことで、成功の感覚を先に身につけるのもひとつの手です。
学びながら、自分の型を作っていく——それが、FXを継続できる最大のポイントだと思います。
初心者に伝えたい3つの本音

ここまで読んでくださった方に、FXで失敗を重ねてきた私から、どうしても伝えておきたい「リアルな本音」があります。
トレードテクニックよりも先に知っておいてほしい、心構えのようなものかもしれません。
▷ FXは「一瞬で稼げるようになる」ものじゃない
YouTubeやSNSで「FXで一晩で10万円勝ちました!」といった投稿を見かけることがあります。
たしかに、タイミングが合えばそういうこともあり得ます。
私自身、たった数分で数万円や数十万円の利益が出た経験もあります。
でも、問題は「それを続けられるか?」ということです。
初心者のうちは、たまたま勝ったとしても、その理由が曖昧なことがほとんどです。
「勝った方法」を再現できないままトレードを続けていくと、次は運悪く逆に動いたときに、何もできずに損失が膨らみます。
FXで安定して稼ぐには、“一瞬の勝ち”より“コツコツ積み上げる姿勢”が必要です。
地味でつまらなく見えるかもしれませんが、それこそが「継続して勝てる人」に共通する姿勢です。
▷ 「知っているかどうか」で勝率が激変する
FXでは「知っているだけ」で避けられる失敗が本当に多いです。
たとえば、
- ローソク足の形で相場の状況を読むこと
- 経済指標の発表タイミングやボラティリティの高い時間帯を意識すること
- 「これだけ下がったら上がるだろう」という値ごろ感でトレードしないこと
これらを知らずにトレードしていた頃の私はギャンブルと同じです。
同じ相場でも「なぜか勝てない」「いつも逆に動く」と思ってばかりでした。
でも、基本的なルールや相場の特性を理解するだけで、無駄なエントリーをしなくなり、結果として勝率も上がったんです。
つまり「知識=リスク回避」であり、初心者こそ、知識を武器にすべきなんです。
▷ ルールを持てば、FXは“怖くない”
最初の頃、私は損失が膨らんでいくのが怖くて仕方ありませんでした。
少しの値動きで数千円と含み損が膨らんでいくのを見て、手汗が止まらなくなったこともあります。
でも今では、同じFXでもずっと冷静にトレードできています。
それはなぜか?
その理由は自分の中に「ルール」があるからです。
- エントリーする条件
- 損切りするライン
- 利確のタイミング
- 取引時間帯や通貨ペアの制限
これらをすべてルール化したことで、「感情」で判断せず、「仕組み」で判断できるようになりました。
不安でも、小さな一歩から始めよう

もしかすると、ここまで私の体験や失敗談を読んで、
「やっぱりFXって怖いのかも…」と感じた方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
私が本当に伝えたいのは、「正しく学べば、FXはコントロールできる」ということです。
実際、今回ご紹介した3つのルール——これだけでも、トレードはぐっと安全になります。
そして何より、自分でルールを持てるようになると、FXは「ギャンブル」ではなく「戦略的な資産運用」に変わっていくんです。
私も資金を失い続けていった時は怖さや不安でいっぱいでした。
でも少しずつ学び、試行錯誤して、自分に合ったやり方を見つけていく中で、「これは続けられるかもしれない」と思えるようになりました。
だからこそ、あなたにもぜひ、“自分だけのルール”を作ってみてほしいんです。
最初は小さくてOK。完璧じゃなくて大丈夫。反復していくことで確実に精度は上がっていきます。
焦らず、無理せず、一歩ずつ進めば、FXは必ず「続けられる副業」になります。
まとめ|失敗しないための3つのルール
- はじめの内はレバレッジは控えめに
- 損切りルールを“事前に”決めておくこと
- トレードは感情じゃなく“ルール”を作って従うこと
コメント