12月2日~6日の振り返り
ドル円、ユーロドルともに大きな方向性としては若干不透明な展開でした。
フランスと韓国での政治混乱が話題となり、リスク回避の反応でドル円は一時148円台に下落しましたが、その後は151円台まで反発。
週末にかけては150円付近まで戻しています。
注目されている12月の米利下げと日銀の利上げですが、日銀の利上げ観測が後退する場面がありました。
ハト派で知られる中村日銀審議委員が12月利上げについて否定しなかったことが利上げ期待を繋いでいる形になります。
また、米雇用統計では結果は良かったものの、概ね想定範囲内であったことや、FRBが気にしているとされる失業率が4.2%に上昇したことから、利下げ観測が高まりドル売りに反応。
ドル円は再び150円を割り込む展開で150円は回復できずに終了となりました。
今後の注目点
12月の米利下げに注目が集まっている中、11日に米消費者物価指数(CPI)が発表されます。
FOMC直前の物価状況の確認として注目されてます。
今回のCPIでは予想を上回ってコアの伸びが強まるようなことになると、利下げ期待の後退を招くとみられていますので、この場合ドルは大きく買われる可能性がありますので注意が必要です。
また、12月の日銀の利上げに期待が集まる中、13日の日銀短観に注目されています。
12日にはECB理事会が予定されており、0.25%ポイントの利下げが確実視されているようです。
0.50%ポイントの大幅利下げを見込む声も一部では出ていましたが、サービスインフレや賃金動向も気掛かりな中で、ECB理事からの慎重なペースでの利下げの声が大きく、大幅利下げの可能性は急速に後退しています。
FOMCまで米の12月の利下げの期待値が相場を動す展開となりそうですので、動向には注意が必要です。
LTC-Tradeの成績
方向感が乏しい中でした、そこそこボラティリティが大きめだったことから深めにポジションが入る展開もありました。
ただ、上下動も大きかったので、しっかりと利益につなげてくれました。
このままいい形で年内終了を期待したいところですが、12月ということで神経質な動きをする場面も予想されますので、注意しながらの運用となりそうです。
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