10月7日~11日の振り返り
米政策金利の思惑の動きが主導となり、10月からのドル高が継続した1週間となりました。
直近のFOMCでは50bpの大幅利下げがあったものの、これは予防的な措置としての見解が強く、今後は25bpの通常ペースの利下げを続けていく姿勢を見せています。
前週にあった雇用統計が予想を大きく超える強さを示したことで、市場の大幅利下げの観測が後退。
木曜日に発表された米消費者物価指数(CPI)がやや予想を上回りましたが、失業保険申請が大幅に増加したことで一時的なドル売りを誘発しました。
ただ、限定的なドル売りとなり、ドル高の流れは維持された状態です。
また、ドイツの今年のマイナス成長見通しが確認されたことで、ユーロ圏経済の停滞が示されています。
ポンドについてもベイリー英中銀総裁の慎重な姿勢を見せた影響から上値を重くしています。
日銀の利上げについても、石破首相と日銀総裁から利上げは急がない姿勢が確認されています。
今後の注目点
米大幅利下げの可能性が霧散したことから、織り込んで売られていたドルが買い戻されドル高が続いています。
また、日銀も利上げは急いでいない姿勢から、日米の金利差縮小が遠のき、円売りも誘発。
ドル高円安の流れが少し続きそうな展開となっています。
ただ、FOMCは利下げ、日銀は利上げを行うのは決まっていますので、どこかのタイミングでドル安円高の流れに戻る可能性が高く、引き続き日米の金利差の動きには警戒が必要です。
また、17日(木)の21時15分にECBの政策金利があり、多くのメンバーから利下げの可能性を示唆されていますので、利下げの予想を織り込んだユーロ売りが続くと予想されます。
ただ、万が一据え置きとなった場合は大きくユーロが買われる可能性もあるので、発表時は注意が必要です。
LTC-Tradeの成績
ユーロドルが一方的な下落を続け、Type1・Type2ともに長めのスイングトレードを続けています。
万が一を考慮して、Type1はドル円を停止して見守っていますので、今週の成績はありません。
Type2も相場が全体的にトレンドと逆行した動きとなったために今週は微益となり、様子見の1週間となりました。
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