【2025年12月31日】ドル円、年末の閑散に潜む思惑。156円の攻防

師走の慌ただしさとは裏腹に、為替市場は年末特有の閑散ムードに包まれています。

しかし、昨日のドル円相場の水面下では、ある「不穏な気配」が確かに漂っていました。

そして一夜明けた今朝、その気配が一つの数字をきっかけに顕在化しています。

目次

昨日のドル円市場:156円の攻防と市場心理

US Dollar currency

市場の焦点は156円の攻防

昨日のドル円は、年末で市場参加者が少なくなる中、156円台を巡る攻防が続いていました。

掲示板では「156が割れない限りは、また戻る」といった声が多く聞かれ、市場がこの水準を強いサポートラインとして意識していることが伺えます。

下値を試す動きがあっても、この節目では買いが入りやすいという心理が働いていた一日でした。

消えない介入警戒感

一方で、政府・日銀による為替介入への警戒感も市場の片隅に常にありました。

「今年中に介入すると思っている人は…」といった書き込みからは、いつ動きがあってもおかしくないという緊張感が読み取れます。

特に年末の流動性が低い時期は、少ない取引量でも値が飛びやすいため、市場参加者は神経質になっていました。

年末特有の動き:スワップと勝率

さらに、年末特有の要因として「今日と明日はスワポ0」といった情報が共有され、スワップポイントを意識した短期的なポジション調整が一部で見られました。

また、「年末年始は勝率が低い」というアノマリー(経験則)を指摘する声もあり、無理な取引を控える傾向や、自動売買の設定を見直す動きもあったようです。

全体として、昨日のドル円は大きな方向感こそ出なかったものの、水面下では複数の思惑が交錯し、静かながらも緊張感のある一日だったと言えるでしょう。

今後の戦略:年末年始相場のシナリオ

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メインシナリオ:静かなレンジ継続か、突発的な動きか

年末年始は市場の流動性が大幅に低下し、極めて薄商いとなることが予想されます。

この状況では、普段なら反応しないような小さなニュースや、市場参加者の少なさからくる突発的な大口注文で大きく値が動く可能性があります。

今朝発表されたFOMC議事要旨の内容次第では、ドルの方向感が一時的に鮮明になることも考えられますが、年末特有の要因が重なるため、明確なトレンド形成は難しいでしょう。

基本的には、155円台後半から157円台前半でのレンジ推移がメインシナリオとなるでしょう。

ただし、156円のサポートラインは意識されやすく、割り込むようなことがあれば、一旦の下値模索の動きが強まる可能性も秘めています。

リスクシナリオ:介入とサプライズ金利発表

最も警戒すべきは、為替介入の可能性です。

特に流動性の低い時期は、効果的な介入がしやすいと判断されることもあります。

また、日銀が市場の予想に反してサプライズで政策修正に踏み切る可能性もゼロではありません。

これらが発生した場合、ドル円は一方向に大きく窓を開けて変動するリスクがあり、非常に注意が必要です。

年末の海外勢不在の状況で、もし介入や日銀のサプライズがあれば、価格の急変動は免れないでしょう。

「朝起きたら、FOMC議事要旨…」「先物を新規で朝…」といった今朝のニュースからも、市場が大きなイベントや流動性低下時のリスクを意識していることがわかります。

【自動売買】年末年始は特に注意が必要、休むも相場も大いにアリ

Forex trading

年末年始の相場は、通常の時期とは異なる特殊な環境にあります。

自動売買を運用されている方は、特に慎重な対応が求められます。

トレンド系EA:一時停止を強く推奨

トレンドフォロー型のEAは、年末年始の閑散相場ではダマシが多くなる傾向があります。

明確なトレンドが出にくく、小さな値動きに振り回されて不要な損切りを連発する可能性が高いです。

基本的には、年末年始は一時停止を強く推奨します。

もし稼働させる場合は、利益確定幅を狭め、損切りは通常よりも厳しく設定するなど、リスクを最小限に抑える調整が不可欠です。

レンジ系EA:レンジブレイクに最大警戒

現在のように156円台でのレンジ推移が続くのであれば、レンジ系のEAにはチャンスがあるように見えます。

しかし、FOMC議事要旨発表や、突発的な為替介入、あるいはごく少数の大口注文によってレンジを大きくブレイクするリスクが常に潜んでいます。

稼働させる場合は、損切り設定は必ず行い、ロットサイズも通常より小さくするなど、厳格なリスク管理を徹底してください。

特に、大きな経済指標発表時には停止することも検討しましょう。

ナンピン系EA:最大の危険が潜む期間

ナンピン系のEAは、流動性の低い相場での急変動に対して最も脆弱です。

意図しない方向に大きく動いた場合、あっという間に大きな含み損を抱え、最悪の場合ロスカットに至る可能性があります。

ナンピン系EAは、年末年始は停止することを強く推奨します。

どうしても稼働させたい場合は、証拠金維持率に通常時以上の余裕を持たせる、最大ポジション数を一時的に減らす、あるいは損切りラインを設定するなどの対策が絶対条件です。

ゴールド系EA:超ボラティリティに注意

ゴールド(XAUUSD)は、地政学リスクやFRBの金融政策への思惑によって、通常時でも大きなボラティリティがあります。

年末年始の薄商いでは、そのボラティリティがさらに増大する可能性があります。

少しの材料で価格が大きく跳ね上がる、あるいは急落するといった動きも予想されます。

ゴールド系EAを運用されている方は、ロット数を大幅に減らすか、一時停止を検討するなど、極めて慎重な運用が不可欠です。

まとめ

Notepad pen desk

156円台の攻防と介入警戒

ドル円は現在、156円台を巡る攻防が続いています。

この水準は心理的な節目であり、今後の値動きのポイントとなるでしょう。

年末年始の流動性の低下は、為替介入が効果を発揮しやすい環境とも言え、常に警戒が必要です。

FOMC議事要旨後の市場の反応に注目

今朝発表されたFOMC議事要旨は、短期的な市場心理に影響を与える可能性があります。

しかし、年末の市場参加者の少なさから、一時的な反応に留まるか、それとも新たなトレンドのきっかけとなるかは慎重に見極める必要があります。

自動売買は「休むも相場」でリスク管理徹底

年末年始は、自動売買にとって極めてリスクが高い期間です。

「休むも相場」という格言があるように、EAを一時停止することも賢明な選択と言えます。

もし稼働させる場合は、EAのタイプに応じたロット数の調整、損切り設定の徹底、証拠金維持率の確保など、通常時以上のリスク管理を心掛けてください。

💰 12月30日のEA運用実績

介入警戒感漂う閑散相場の中、LTCT1が7,576円、LTCT2が3,480円と、年末特有の難しさにも対応し着実に利益を確保してます。

📊 LTCT1 の運用実績

昨日損益:+7,576円

今週合計:+25,145円
今月合計:+386,546円

時間 通貨 売買 損益
02:49 USDJPY Buy +3,373
02:49 USDJPY Buy +466
17:57 EURUSD Buy +5,535
17:57 EURUSD Buy +0
17:57 EURUSD Buy -1,798

📊 LTCT2 の運用実績

昨日損益:+3,480円

今週合計:+7,344円
今月合計:+75,916円

時間 通貨 売買 損益
03:50 AUDUSD Buy +348
13:41 USDJPY Buy +294
13:41 USDJPY Buy -60
18:05 USDCAD Sell +363
18:43 GBPUSD Buy +2,241
18:43 GBPUSD Buy +637
18:43 GBPUSD Buy +70
18:43 GBPUSD Buy -413

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