
「ついに見つけた!俺だけの“鉄板手法”!」
FXでトレードを続けていると、ある日突然、面白いように勝てる時期が訪れることがあります。
まるで相場の未来が見えているかのように、エントリーすれば利益が乗り、損切りはほとんどない。
その時、私たちはこう思います。「これで一生食っていける」「俺は天才だ!」と。
その気持ち、痛いほど分かります。私もかつて、自分だけの「聖杯」を見つけたと信じ、有頂天になっていた時期がありましたから。
しかし、もしあなたが今、そんな「無敵」の状態にあるなら、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
その手法、来年も、3年後も、5年後も、本当に同じように通用する保証はありますか?
この記事では、多くのトレーダーが気づかずにハマってしまう、FXの「賞味期限」という恐ろしいワナについてお話しします。
なぜ、あれほど機能していたはずの手法が、ある日突然、全く通用しなくなるのか。
その答えは、FX相場が持つ、ある大きな「サイクル」に隠されていました。
FXの大きな波。4〜5年周期で訪れる「季節」の変化
あなたが見つけたその「鉄板手法」、おそらく今の相場環境には、完璧にマッチしているのでしょう。
しかし、問題は、その相場環境が永遠には続かないということに注意しなければいけません。
FXの相場は、大きな視点で見ると、約4〜5年という周期で大きなトレンドの発生と終焉を繰り返していると言われています。
この長いサイクルの中には、もちろん、一方向に価格が伸び続ける「トレンドの季節」もあれば、方向感なく上下する「レンジの季節」もあります。
多くの手法は、この大きなサイクルの中の、特定の「季節」でしか通用しない「季節モノ」にすぎません。
例えば、あなたが使っている手法が、過去1年間、素晴らしい成績を収めていたとします。
しかしそれは、たまたまその1年間が、その手法が得意な「トレンドの季節」だっただけかもしれないのです。
あなたの手法が突然機能しなくなった時、それは手法が劣化したのでも、あなたの腕が落ちたのでもありません。
ただ、4〜5年周期で訪れる、相場の大きな「季節」が変わってしまっただけなのです。
私の「鉄板手法」が、たった1年で通用しなくなった日
私にも、忘れられない挫折の記憶があります。
裁量トレードで勝てるようになってきた頃、私にはある得意なトレンドフォロー手法がありました。
それは、約1年間にわたって、面白いように利益を積み上げてくれました。
「もう大丈夫だ。FXで食っていける」本気でそう思い、自信に満ち溢れていました。
しかし、ある時から、パタリと勝てなくなったのです。
昨日まで機能していたはずの鉄板パターンが、ことごとく裏目に出る…
エントリーすれば逆行し、損切りが続く…
この1年で積み上げた利益は、またたく間に溶けていきました。
「相場が変わったんだ」「この手法はもう通用しないんだ」
私は必死に、外部に原因を探しました。しかし、いくらチャートを分析し直しても、理由は分かりません。
そして、ある日、絶望の中で気づいたのです。
手法は何も変わっていなかった。
ただ、相場の大きなサイクルが、私の手法が得意な「トレンドの季節」から、苦手な「レンジの季節」に移行していただけだったんだ、と。
私は、たまたま1年間続いた心地よい季節を「永遠」だと勘違いし、次の季節の到来に全く備えていなかったのです。この時、私はどんなに優れた手法にも「賞味期限」があること、そして、この4〜5年のサイクルという、移り変わる季節のすべてを乗り越えられるロジックでなければ、この世界では生き残れないという事実を、骨身に染みて理解したのです。
第3章:4〜5年のサイクルを乗り越える「本物のロジック」とは
では、どうすれば季節の移り変わり、つまり相場の変化に耐えうる、本当に強い手法を手にすることができるのでしょうか?
ここで重要になるのが、「FXのトレンドサイクルは4〜5年で切り替わる」という考え方です。
これまで穏やかだった通貨ペアの値動きが急に激しくなったり、逆に活発だった通貨が静かになったり。
大きな流れは買い方向だったのに、売り方向に変わったり、もしくは、方向感のないレンジ相場になったり。
こういった変化が4〜5年で切り替わると言われています。
つまり、本当に信頼できるロジックかどうかを判断するためには、
最低でもこの4〜5年という一つのサイクルを、実際に利益を出しながら乗り越えた実績があるかどうか
これが、極めて重要な判断基準になるのです。
数ヶ月や1年だけの実績では、たまたまその手法が得意な「季節」だっただけかもしれません。
春も、夏も、秋も、そして凍える冬も。その全ての季節を経験し、それでもなお、あなたの資産を守り、増やし続けてくれる。
それこそが、あなたが本当に探し求めるべき「本物のロジック」なのです。
あなたの手法は、次の冬を越せますか?
ここまで、FX手法の「賞味期限」と、相場の大きなサイクルについてお話ししてきました。
もし、あなたが今使っている手法が、絶好調だとしたら、一度だけ、自問してみてください。
「この手法は、次の季節、次の冬を越えることができるだろうか?」と。
一つの手法を極めることは、素晴らしいことです。
しかし、それと同時に、その手法が通用しない季節が必ず来ることを、心のどこかで覚悟しておく必要があります。
もしあなたが、そんな相場の気まぐれに一喜一憂することなく、どんな季節でも心穏やかに資産を築いていきたいと考えるのであれば、完璧なトレーダーになることを目指すのではなく、「完璧なシステムに任せる」という、全く別の道があることを知ってほしいのです。
私が6年以上もの歳月をかけて開発し、今も動かし続けているトレードシステムのロジックは、まさにこの「4〜5年のサイクル」を何度も乗り越えることを前提に設計されています。
トレンドの季節も、レンジの季節も、そしてコロナショックのような嵐の季節でさえも。
もしあなたが、そんな「全天候型」のパートナーに興味があるのなら。
ぜひ一度、私たちがたどり着いた「システム」という答えを、覗きに来てください。
きっと、あなたのFX人生を変える、大きなきっかけになるはずです。
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