
「FXで勝つ方法を教えてください」
これまで、本当にたくさんの方から、この質問をいただいてきました。 FXを始めたばかりの頃は、誰もが「勝つこと」に夢中になります。
今日のトレードでいくら勝ったか、今月の利益はいくらか…。その数字だけが、自分の価値を決める全てであるかのように。
その気持ち、痛いほど分かります。
何を隠そう、かつての私も「勝つこと」に取り憑かれた、ただのギャンブラーでしたから。
しかし、もしあなたが今、この「勝つこと」だけを目指してトレードしているなら、残念ながら、その道はいつか必ず破滅へと繋がっています。
この記事では、私が大金を失い、何度も相場から退場しかけて、ようやくたどり着いた「FXで本当に大切なこと」についてお話ししようと思います。
それは、「勝つこと」よりも、もっと地味で、もっと奥深い、ある一つの考え方です。
「勝つこと」の呪い。なぜトレーダーは自滅するのか?

FXの世界に足を踏み入れたばかりの頃、私は「一発逆転」を夢見ていました。
少ない資金を、一気に何倍にもしてやろうと。だから、私のトレードは常にハイリスク・ハイリターン。
少しでも利益が出れば有頂天になり、負ければその何倍も落ち込む。感情のジェットコースターに、毎日乗り続けているような状態でした。
「勝つこと」だけを追い求めていると、人は必ず自滅的な行動に走ります。
- 無謀なロットでの勝負
負けを取り返そうと、許容範囲をはるかに超えたロット数でエントリーしてしまう。 - 終わらないナンピン
「いつか戻るはずだ」という希望的観測にすがり、含み損をどこまでも拡大させてしまう。 - リベンジトレード
損失を出した直後、冷静さを失ったまま「取り返してやる!」と根拠のないトレードに走る。
これらは全て、「勝ちたい」「負けたくない」という強すぎる感情が生み出す、典型的な負け組の行動です。
FXは短距離走ではありません。
100m走の選手がフルマラソンを走れないように、目先の勝ち負けに一喜一憂しているうちは、この厳しい世界で長く走り続けることはできないのです。
私が「勝つこと」に捕らわれてしまった結果…

私にも、忘れられない大勝ちと、その後の大負けの記憶があります。
ある時、私の読みがピタリと当たり、たった一日で資金が1.5倍になったことがありました。「自分は天才だ!」と本気で思いましたね。
舞い上がった私は、その翌日、前日の利益を元手に、さらに大きなロットで勝負に出ました。
結果は、惨敗。 たった数時間で、前日の利益どころか、元々の資金まで大きく失いました。
呆然と画面を見つめながら、私は気づいたのです。 昨日の「勝ち」も、今日の「負け」も、結局は同じだったんだ、と。どちらも、何の根拠もない、ただの感情的なギャンブルだった。再現性なんて、どこにもなかった。
その時、私の中で何かがプツリと切れました。 「もう、こんな勝ち方はやめよう」と。
そして、私は「勝つこと」を追い求めるのをやめました。その代わりに、たった一つのことだけを考えるようになったのです。 それは、「どうすれば、明日も相場に居続けられるか?」ということでした。
私が気づいた一番大事なこととは?

「勝つこと」を捨てた私がたどり着いた、FXで本当に大切なこと。
それは、「稼ぎ続けること」です。
一見、同じように聞こえるかもしれません。しかし、この二つは全くの別物です。
- 「勝つこと」を目指す人
短期的な利益を追い求め、リスクを無視したギャンブルに走る。
- 「稼ぎ続けること」を目指す
長期的な視点を持ち、リスクを徹底的に管理して、資産を着実に増やしていく。
投資の神様、ウォーレン・バフェットは言いました。
「ルールその1:絶対に損をしないこと。ルールその2:ルールその1を絶対に忘れないこと」
まさに、これです。 派手なホームランを狙うのではなく、地味でも着実にヒットを打ち続ける。そのためには、大きな損失を避ける「守り」の技術が何よりも重要になります。
例えば、「月利5%」と聞くと、あなたはどう感じますか?
「月利100%!」といった派手な数字に比べれば、ずいぶん地味に見えるかもしれません。
でも「月利5%」なら結構簡単に達成できそうだし、続けられそうではないでしょうか?
しかも、この「月利5%」こそが、「稼ぎ続ける」ための、とてつもなく強力な武器になります。
それは複利運用ができること。
もし、100万円を月利5%で複利運用すると、10年後にはいくらになるか。 答えは、約3,500万円です。
綺麗に複利運用出来ないとしても、2,000万円くらいにはなりそうではないでしょうか?
これが、あの有名な天才物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ、「複利の力」です。
まとめ|あなたはギャンブラーですか?それとも投資家ですか?

ここまで、FXで本当に大切なことについてお話ししてきました。
もしあなたが、今もなお、日々の勝ち負けに一喜一憂し、感情を揺さぶられているのなら。 それは、あなたがやっているのが「投資」ではなく、「ギャンブル」だからかもしれません。
FXは、ギャンブルではありません。 長期的な視点を持ち、リスクを管理し、ルールを守り続ければ、あなたの資産を着実に築いてくれる、素晴らしい「事業」になり得ます。
もしあなたが、ギャンブル的なトレードから卒業し、本当の意味での「投資家」としての一歩を踏み出したいと考えているのであれば。
まずは、目先の「勝ち」ではなく、「稼ぎ続ける」という視点に切り替えることから始めてみてください。
その小さな意識の変化こそが、あなたのFX人生を、そして未来を大きく変える、最も重要な一歩になるはずです。
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